#21 やりもらいの授業

「私と…一緒にいてくれてありがとう。私に…生き方を教えてくれてありがとう。
  …私にマフラーを巻いてくれてありがとう…」(『進撃の巨人』諫山創)

愚痴っぽい投稿とか抽象的な話ばかり投稿しているので、たまには私の授業について投稿する。
テーマは、「やりもらい」最近は「あげもらい」とも言うかな?ポイントは「くれる」だけど。

お断りというか言い訳というか、私は自分の授業がすばらしいとか言うつもりはないし、
人の授業を見たり話を聞いたりしてダメ出ししたりとかもしないように心がけている。
たとえ、教え方がひどい先生でも、好かれる先生なら、学生は自分で習得していくもの。
だから、教え方が悪くても、一生けんめい学生のためにやっていれば、OKと思っている。

では、「くれる」の授業の方法について。

まず、「物をあげる」「物をもらう」は既出という前提で、復習から。
チョコレートなどを使って、あげる・もらうを学生を交えて実際にやってもらう。
このときのポイントは、「どうぞ」「ありがとう」というセリフでやりとりをすること。
物を人に渡す時に、「私はあなたにチョコをあげます」という発言はあり得ないから。

つまり、「あげる・もらう・くれる」は、過去か未来についての「語り」で使うのが自然。
私の授業では、物の受け渡しという過去にあった出来事を語るという設定で教えている。

実際の物の授受をしてもらったあと、学生にパワポを見るように促す。
パワポ絵カードで、やりとりの場面を出した後、アニメーションを使った吹き出しで囲み、
「きのう、わたしは 友達に チョコレートを もらいました」と語っている絵に変える。

次のパワポも、私と友達のチョコの授受の場面だが、私と友達の位置は入れ替えておく。
チョコが私の方に移動したあと、アニメの吹き出しでその場面を囲う。そして、
「きのう、友達は わたしに チョコレートを くれました」という語りにする。

ここで学生に発問。「1枚目は「もらいました」、2枚目は「くれました」、どうして?」
学生のだれかが、「私と友達の位置が違う」という旨の発言をしてくれることを期待。

追加の発問。「いつ「私はもらいました」を使う?いつ「友達はくれました」を使う?」
私の授業を第1課から受けている学生なら答えられるが、そうでなければ答えられない。
答えは至ってシンプル。「私について話すときと、友達について話すときで使い分ける」

というやり方で、導入→説明が終わったあとは、会話練習などを行う。

ここで心がけていること。「やりもらい」は、文法として理解し、聞いてわかればOK。
うまく使えるようになるのは上級になってからだと思うから、あまり追い込まない。

もし、この投稿が、みなさんの授業のお役に立つようであれば、うれしく思う。

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