#43 イタリア語はとにかく楽しい!

「それまで壁の外のことなんて考えたこともなかったんだ…毎日空か雲を見て過ごしてたっけ。
あの時、お前の話を聞いて、お前の目を見るまでは…」(『進撃の巨人』諫山創 )
前回のブログ、「イタリアで教師デビュー!」で書きそびれたこと、それは、
私にとっての人生初の海外旅行がイタリアだったということだ。
中学生のころから英語好き→大学ではフランス語学文学を専攻した。
だけど、その当時は、欧米人を見かけることもない片田舎の大学で、
フランス語に触れる機会は、全然興味の湧かない映画や小説しかなかった。
加えて、人見知りで気心の知れた人とでなければ話せない性格もあって、
フランスに行きたいとか留学したいなんて思わなかった。
日本語教師になる!と決意する前は、行こうなんて思ってもみなかったイタリア。
ただ、渡航が決まってしまうと「イタリア語を勉強してみたい!」となる流れに。
渡航は秋が終わるころだったが、決定は夏だったので、事前にイタリア語勉強に着手。
すると、フランス語をやっていたおかげで、大まかな文法規則はすぐに理解できた。
ということで、動詞とそれぞれの活用をひたすら繰り返して覚えていく。
そのころは、音声教材はすぐに手に入る時代だったので耳から覚えていく。
(フランス語やってたころは、音声教材も少なかった。時代だよねえ…)
加えて、このイタリア語という言語、音韻体系がほとんど日本語と同じで聞きやすい。
と言うのも、語尾がほとんど「あ・い・う・え・お」で終わる。例外は、r, l, m, nなど。
" r " は巻き舌。たとえば、喫茶・飲み屋の" bar "は、カタカナで書くと「バール」となる。
私の優位学習スタイルは、典型的な視覚優位の学習者なので、耳からの理解が苦手。
だけど、イタリア語は聞いてすぐに理解できる言語で、勉強が本当に楽しかった。
そして、私は耳はダメだけど、音の再現は得意。
中学校のころから、英語らしい発音にこだわって練習していたからかもしれない。
巻き舌の " r "も、歌うようなリズムの話し方も、話しているだけでホント楽しくなる。
「ありがとう」と言う時、グラrrrrrッツェ!!!Grrrrrrrazie!!!って言うだけで笑える。
そして、3ヶ月のイタリア語の独学期間を終え、ミラノの空港に着き、まずはミラノ。
パートナーのやりとりを横で聞きながら、門前小僧のごとくイタリア語を聞き取る。
するとどうだろう!わかるよ!イタリア語で何を言っているか!
もちろん旅行会話、すなわちやりとりが場面で推察できる状況なんだけど、
それ以上に、単語のほとんどが聞き取れているという実感があって、感動した!
大学のときのフランス語、ちゃんと勉強していてよかったと思った瞬間だった。
ただ、このイタリアの長期滞在、決して良いことばかりだったわけではない。
とにかく、忍耐を強いられる場面が多かったことを覚えている。
注文したピザが来なくて、再三催促して、やっと来たのが2時間後とか、
そういった待たされることは何度も何度もあった。
あと、レストランでぼったくられる、タクシーでもぼったくられる。
電車では、スリ集団に狙われたり(取り返した)など、ホント色々あった。
だけど、これも日本語教師の養成講座を受けていなかったら、ブチキレていたかも。
異文化をまずは受け入れてみるという「寛容であること」を学んでいたから、
そういったこと全部ひっくるめて、「日本ではない」ことを楽しむことができた。
嫌なこともたくさんあったけど、イタリアという国は、何度でも行きたくなる国だ。


